撮影の条件
- 撮影場所:国際フォーラム、丸ビル
- 撮影日時:2020年9月13日(日)午前11時~午後2時頃
- カメラ:SONY ILCE-7M2
- レンズ:FE 50mm F1.8
- 焦点距離:80mm(単焦点)
- シャッター速度(SS):1/640
- 絞り値:F1.8
- 露出補正:±0.0
- ISO:400
今回モデルとなっていただいた彼とは長年の友人です。撮影の数日前にZoomで摺合せを行った際、今回は特に「自然な笑顔」の写真が欲しい旨の希望がありました。
普通に会話をしている時には、自然な笑顔はたくさん見られるものの、いざカメラを向けられると、緊張して自然な笑顔が出なかったり、笑ってくださいと言われると余計に意識して笑顔が硬くなったり、ということは、誰でも経験があると思います。
(「私の瞳がシャッターだったらどんなにいいだろう(会話の中で自然な表情を切り取れるのに!)」と思ったことは一度や二度ではありません。)
「笑ってください!」と言わずに、被写体の自然な笑顔を引き出し、その瞬間を切り取るにはどうしたらよいか、これにはいつも試行錯誤します。
今回、結果としては、カメラを意識していない素敵な笑顔、感情が弾ける笑顔の写真が何枚か撮れたと思います。工夫した点は次の通りです。
自然な笑顔を引き出すために
- どのような写真が撮りたいか、使用目的は何か等、事前にZoomでの打合せを行った。撮影者が撮りたい写真(撮影者が持っているモデルのイメージ)と、被写体が理想としているイメージとは必ずしも一致していないことが多い。ポートレート撮影は、あくまでモデルさんのものなので、撮影側の希望や一方的な思い込みで撮り進めるのではなく、モデルさんの希望を理解して、それにどれだけ応えられるかが、重要だと思います。
- モデルさんとは共通の話題を探して、撮影とは関係のない世間話をしばらく続ける。(基本的な信頼関係(ラポール)の構築。)
- 唐突に「ジャンプしてください。」と頼み、ジャンプしてもらう。そして跳び上がって着地した時の、ほっとした表情、「何バカなことやらせるんだよ~」という呆れた表情を切り取る。
- そこにある柱に登ってください、とか、○○にぶら下がってください、とか、身の回りにあるものを使ってアクションをお願いする。
肝は、(カメラを意識から外すために)何か他のことに集中してもらうこと! - 私と片手でじゃんけんをしてもらう。(もう片方の手で撮影しないといけないため手ブレしやすい。高度なテクニックが求められる 笑)
- マンガや単行本を読んでもらう。
- ぬいぐるみをいじくってもらう。ペットを飼っていたことがあれば、そのぬいぐるみをペットだと思ってもらい、撫でてもらう。(=慈愛のある表情)
これからもこのテクニックの精度を高めて、どんなに緊張している人でも笑顔の写真を撮れるようになること、それが当面の目標です。
(皆さんの「自然な笑顔を引き出す」テクニック、こんなのあるよ~というのがあれば、ぜひ教えてください!)





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