人物撮影でのコミュニケーション(その1)

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撮影はコミュニケーション

 皆さん、人物撮影を楽しんでらっしゃいますか?

 人物撮影の醍醐味は、何と言ってもモデル(被写体さん)に喜んでもらうこと、これに尽きますよね。自分で満足のいく写真が撮れて、それがモデルさんにも喜んでもらえたら、こんな嬉しいことはありません。

 しかし、モデルさんがいわゆる素人さん、特に撮られることに慣れていない人の場合、どうしたらモデルさんに喜んでもらえる写真が撮れるのか…悩ましいところですよね。

 これは基本、コミュニケーションによる相互理解によって実現可能です。ここでのコミュニケーションは、事前のすり合わせと当日の会話に分けられます。

 ではそのぞれぞれについて見ていきましょう。

コミュニケーションを取る相手は誰か?

 人物撮影において、撮影者がコミュニケーションを取る相手は、大きく分けて二つあると思います。

  1. モデル(被写体)さん
  2. モデルの写真を見る人たち

 写真は、「誰にどのように見て欲しいか?」によって、目指すところが変わってきます。つまり、上記の「2.」を意識しつつ、モデルさんとコミュニケーションを取ることで、目指すべきところをすり合わせておくことが重要になります。

(1) 撮影前

 人物撮影は、モデルさんとの共同作業です。まずは撮影前に、モデルさんがどのような写真を求めているのか理解することが、最高の結果への近道だと思います。(自分も時間があれば事前にZoom等で、または当日撮影前にカフェでお茶しながら話を聞くようにしています。)

 事前に知っておきたい内容としては例えば・・・

  • 撮影の目的(SNSのプロフィール写真、ビジネス用、マッチングアプリ用etc.)
  • 表情(笑顔か真面目顔か)
  • 笑顔でも、穏やかな微笑みか、満面の笑みか。
  • 自分が得意・不得意と思う角度があるか。(顔やパーツ)
  • コンプレックスに思っている(出来れば撮られたくない)パーツがあるか。
  • バストアップか全身か。etc

 この中で一番大事なのは、何と言っても「撮影の目的」です。

 ふつうのSNSのプロフィール写真なのか、マッチングアプリ用の写真なのかで、ターゲット(見る人)は変わってきますし、ターゲットに訴えたい効果も異なってきます。

 あとはその目的達成のために最適の撮影条件(場所・時間等)を決めていくことになります。

(2) 撮影中

 事前の話し合いで得た情報をもとに、撮影開始!同じ目的に向けての共同作業のスタートです。ここでは普段自分が気にしていることをリストします。

 モデルに顔の向きやポーズ等、明確に指示を出そう!

 初めての人を撮るときには、やはり実際に様々な画角や遠近(引き&寄せ)を試して、一番美しい画を見つけるための試行錯誤が必要です。そのためにもまずは沢山のバリエーションを撮ってみたい旨、正直に伝えましょう。

 指示に従ってくれたときはきちんと御礼を言う!

 撮影者から指示を出してモデルさんが応えてくれた場合には、毎回御礼を言いましょう。誰でも、言われた通りのことがきちんとできていることがわかれば安心しますし、その次のアクションにつながります。

 モデルさんが撮影に慣れている場合は、基本、モデルさんにポージングを任せ、要望があれば都度伝えるのでOKです。    

 モデルは撮影者の感情に引っ張られる!

 モデルさんは、撮影者の感情に引っ張られるとよく言います。笑顔の写真を撮りたいなら、まずカメラマンが笑う。クールな写真を撮りたいなら、まずカメラマンがクールな雰囲気を醸し出す…

 モデルさんは撮影者の感情・表情以上のものは出してくれないと認識して、まずは自分が感情をオープンに現わすようにしましょう!

 言葉だけがコミュニケーションではありません。実際にファインダーを覗いている時は、言葉以外のコミュニケーションが重要になってきます。表情や身振り手振り等で、絶えず注意がモデルさんに向けられていることを伝えましょう。 

 次回は、実際にどんなコミュニケーションを取って写真を撮ったのか、まとめてみます。

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